No.3 日本の常識は、イギリスの非常識?
もう少しだけ、イギリスのお話を。
ロンドンの公園に毎日散歩に行くことになり1週間もすると、
地元のドッグオーナーさんとお話する機会もできてきました。
そんな頃、
どうしてリードを外さないの?
・・・最初のカルチャーショックでした。
そう、ロンドンの大きな公園では、オフリードが基本。
でも、まだ慣れていない場所でオフリードにすることに不安があった当初の私は、
誰もいない時など絶対大丈夫と自信を持って言える場面以外は、まだリードをつけて歩いていたのです。
まだ引っ越してきたばかりで環境に慣れてないから、、、と言い訳しつつ。
様々な方から後に繰り返されるこの質問に、リードをつけているということは、
- comeなどの指示に従うことができない、
- 他の犬や人に攻撃的などの問題がある
と見なされるということに気づき、みんなからそう見られているんだ!という恥ずかしさから、オフリードでの練習に励んだのでした。
そして、もう一つのカルチャーショックが、この言葉。
元気ね~、まだパピーなんでしょ?
オフリード=ドッグラン的な発想しか持てず、
オフリードにされた犬は「わーーーい」とばかりに遊ぶものだという先入観があった私。
日本では、自由にできるのはドッグランの中だけ、という環境で育ったので、
そういう習慣になってしまっていたうちの犬(当時4歳)は、
現に、広ーい芝生をうれしそうに駆けまわり、周りの犬を遊びに誘っていました。
パピーって言われるのは童顔だから、なんて思っていたのは大間違い!
こんなに落ち着きなく、走りまわったり、他の犬と遊ぼうとするのはパピーだけなんです。
大人のあいさつはこんな感じです。
Hi !
Have a nice day~~
あくまでもこれは一例ですが、私が「こんにちは~」とご夫婦に声をかけている間に、
犬同士のあいさつも2,3秒かな?すぐに終わって、飼い主の元へとそれぞれ帰って行きます。
詳しく説明しようと思ったら10ページくらいになってしまうので、ここまでにしますが ^^;
イギリスで何を学んで来たか、と聞かれて私が一番に思い出すのが、この2つのカルチャーショック。
よく考えれば、ショックでも何でもなく、トレーニング云々ではなく、習慣の問題。
日本とイギリスの環境の違い、文化の違いを肌で感じた出来事でした。
そして、いかに、私たちが日本で、犬にとって窮屈な環境で暮らしてきたかということを思い知らされました。
でも、この広ーい公園とフットパスを持って帰る訳にもいかないので、
どうしたらこれを東京のような都会でも実現できるかと悩んだ1年と8ヶ月、と言っても過言ではありません。
その答えが見つかったのは、1年後の夏のこと。
それはまた別の機会のお話に ^-^)
May, 2011