No.4 フェンス激突事件
前回の日本の常識はイギリスの非常識?の後日談。
東京に帰ってきて、1週間後のことでした。
イギリスでは、毎日芝生の上や林の中を、1時間でも2時間でも自由に歩いていた1人と1匹、
都会のアスファルトの上しか散歩できないことに、体力的というより、精神的な不満がピークになっていた頃。
と、あるイベントでドッグランを発見!
犬は久しぶりに全力で走れるとあって、ストレスを発散するかのような猛ダッシュを見せるのですが…
(実際、ストレス溜まっていたんでしょうね。。。)
呼べばちゃんと戻ってくるし、攻撃的になっている訳でもない、ただの興奮だから、
とりあえず、発散しないことには収まらないと見て、楽しそーに走る犬を見守ると…
(とはいえ、いっしょに中にいて驚かせてしまった皆様、ごめんなさい。。。)
ビヨーーーン
と、勢い余って仮設の網フェンスに突っ込んだ。。。
Oh my .....
確かに網は緑色で、芝生と同じ色だから、見えづらかったのかもしれない。
興奮して訳がわからないのも合いまって、2度、3度とあちこちの網に突っ込んでいくジャックラッセル、6歳、女子。
それ、ギャグの世界ですよ?凛ちゃん。
頭をかかえるしかありませんでした。
↑ 3回突っ込んでようやくフェンスの存在に気付き、落ち着いた。茫然…。
そうだよね、芝生はもっと広いものよね。まさかこんな所にフェンスがあるなんてね。
よしよし、となぐさめつつ、ドッグランを後にしたのでした。。。
その後も何度か機会があってドッグランに行きましたが、もう犬は喜びません。
フェンスがトラウマに??
いえ、違うんです。
ただ1人で走りまわるなんて、前述のようにストレスがmaxになっている時くらいなもの。
どんなに広くたって、囲われた場所を探検するのなんて、5分もあれば終わってしまうから。
外に出たいのです。いろんな場所のにおいをかぎたいし、何よりもいっしょに歩きたいのです。
ドッグランに入って、私が友人とおしゃべりしたりしていると、犬は本当につまらなそうで、
出口に立って、外に探検に行こうよ、と私を誘います。
犬が求めているのは、
置いて行かれたり、
追いついたり、
お互いの存在を感じつつ、私は風景を楽しみ、犬はにおいを楽しむ。
カイデキタヨー、と報告する時もあれば、モウチョットカガセテヨー、と文句を言う時もある。
私たちのとってのお散歩は、そんな大切なコミュニケーションの時間です。
ドッグランじゃなくて、緑道だったり、山だったり、浜辺だったり、
いっしょに自然を楽しみながら歩ける所を探すからね、と誓って東京を後にしたのでした。
あ、念のため。東京近辺でも、もちろんそういう場所はありますよ。車があれば、十分楽しめます。
でも、田舎者の私たちにはちょっと窮屈で、、、北海道にやってきました。
小学校の頃からの夢の地で、新しい生活が始まりました♪
June, 2011